NEW ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
PROFILE
OTHERS
 
就業規則の基本条文を、労働基準法・民法等の関連法律条文とともに各条毎に詳細解説!これを読めば就業規則がまるっと分かります。
<< 第2条(範囲) | main | 第4条(監督または管理の地位にある者) >>
[-] スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

-
[総則第3条(用語の定義)

条文例



この規則において「社員」とは、第6条から第8条に定める手続を経て採用され、常時当社の業務に従事するもののうち、次項各号に該当する以外のものをいう。
2 この規則において、次の各号に掲げる当社に雇い入れられる者で社員以外の者に関する用語の定義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
(1)嘱託従業員
 期限を定めて雇用されるものであり、月給制にて就業するもの。
(2)パートタイマー
 期限を定めて雇用されるものであり、時給制にて就業するもののうち、始業及び終業の時刻が勤務日によらず予め定まっているもの。
(3)アルバイト
 期限を定めて雇用されるものであり、時給制にて就業するもののうち、始業及び終業の時刻が勤務日ごとに定められるもの。
(4)その他の雇用者
 当社に雇い入れられる者のうち、前3号に準ずる者として、当社の指定するもの


解説


 第3条では、就業規則中で用いられる用語の定義を記載し、就業規則で用いられる各用語の解釈(意味)を明示的に示しています。

 就業規則の中では数多くの言葉が用いられます。しかし、これらの言葉の中には、人によって解釈が異なる場合も多々あります。すると、万が一従業員とのトラブルが発生したときに、トラブルの解決のために余分な労力がかかることになったり、場合によっては、経営陣の意図しない解釈(=従業員サイドの解釈)が裁判で認められることにもなりかねません。このため、用語の定義を明確にし、誰もが統一的に解釈できることが「就業規則の実効性」を高める上で極めて重要になります。

 用語の定義として定めておくことが望ましいこととして、「従業員の身分」があります。会社の従業員の身分には一般的に「社員」「嘱託」「パート」「アルバイト」などがあり、それぞれの従業員がどの身分であるかによって就業条件が異なります。
しかし、これらについて法律上の明確な定義はなんらありません(法律上では、例えば「期間を定めて雇用される者」等のように示されます。)

従業員の身分によって就業条件が異なるということは、就業規則の適用が変わるということに他なりません。従って、それぞれの従業員がどの身分に属しているかということは、経営者にとっても従業員にとっても大変重要なことなのです。従って、このような「従業員の身分」について「就業規則上で用いられる定義」を決め事としてはっきりと明示しておくことが求められます。

上記の例では、会社の中の従業員の身分を「社員」「嘱託従業員」「パートタイマー」「アルバイト」「その他の雇用者」と区分し、それぞれに対して明確な定義を定めています。繰り返しになりますが、従業員の身分に関する法律上の明確な定義はありません。このため、それぞれの従業員の身分について「どのような定義に対して、どのような用語を用いるか」については会社の選択に委ねられます。「就業条件の取扱いを変える必要がある従業員はいるか?」という観点から会社の実態に即して定義を検討することが必要になります。

以下に、従業員の身分に関する用語の定義の例を示します。


  1. 「期間の定め」の有無によって区分する場合(契約社員、期間雇用者等)

  2. 「勤務の時間」によって区分する場合(パートタイマー、アルバイト等)

  3. 「勤務形態」によって区分する場合(営業職員、専門職員等)※みなし労働時間制や裁量労働制等の適用による。

  4. 「雇用にいたる経緯」によって区分する場合(嘱託職員、シニア職員等)

  5. 「主業」によって区分する場合(学生勤務者等・・・看護学生等)



なお、上記の例には記載がありませんが、他の用語についても、社内において解釈が一定しない用語があれば、用語の定義として定めることが望ましいでしょう。

検討のポイント



  1. はじめに、就業形態に着目して、従業員のグループ分けを行います。このとき、それぞれのグループの就業形態が会社が期待する役割とマッチしているかどうかを考えることが重要です。

  2. それぞれのグループについて名前をつけ、どのような定義をするかを検討します。

  3. それぞれの定義が「どのグループにも属さない人が発生しない」「同時に2つのグループに属する人が発生しない」ことを確認します。

  4. その他の用語についても、定義が必要なものがあれば、定義を確認します。


comments(0)
[-] スポンサーサイト
-